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南の国の人形
Nov 6, 2015 8:14:18 GMT 9
Post by キュアドリー on Nov 6, 2015 8:14:18 GMT 9
第1章:不思議なトンネルむかーしむかし、今年の夏、4人組は日本に住んでいた。 4人は: → モデルの星空リゃん。リカちゃんはシャッターチャンスをいつも期待している。 → リカちゃんの妹のチビちゃん。勇気や好奇心のある小さい人形だ。 → キノコ。恥ずかしがり屋。森の妖精の教えのおかげで、少し簡単な魔法ができる。 → キュア・ドリーちゃん。リカちゃんのカメラマン。人間ふりが出来る。とても便利なパワーよね。ドリーちゃんはいつも写真を撮ってる。だから写真に見えない。ある日のこと、おかしい事件があった。 カカシさんたちのせいだったと思っている。 でもね、あの日の日本は普通な日本と違ったとおもう。 あの日本は陽炎の中に閃いた。あの野原ではカカシさんたちが集めていた。 「ねえちゃん!シャッターチャンスだ!」とチビちゃんは呼んだ。 普通はリカちゃんはシャッターチャンスが大好きでだけど、今は、 「カカシは苦手ですからね・・・」 「はいチーズ!」とカメラマンのドリーちゃんは言った。 フラッシュが閃いて・・・リカちゃんは走り出した。 「動いた!動いたわよ!カカシが動いた!」 「そうね。アイサツをしようとするかもね」とチビちゃんは冷静に答えた。 「カカシは動くはずはない」 「人形も動くはずはないと人間は信じる」 「でも、カカシは追いかけてるわよ!」 本当です。 意図が悪いかどうか分からないけど、たしかに追いかけていた。 「あの立て札は『トネル』って書いてあるね?」とリカちゃんは聞いた。 「うん。『トンネル』って」とキノコは答えた。 「どんなトンネルって?」 「よく分かんない。漢字が読めないから」 「『アブナイトンネル?』『オニのトネル?』」 「いいえ。その文字は植物だと思う」 カカシさんたちは近づいた。リカちゃんはトンネルの中に走った。 「まさか」とチビちゃんは叫んだ。 「リカちゃんの姿が消えちゃった」 「リカちゃん!リカねえちゃん!」 チビちゃんはトンネルに飛び込んだ。ドリーちゃんとキノコはチビちゃんのあとについた。 夏の日は暗くなった。 足元は草がなかった。ジュウタンのようだけど、なにも見えない。 手を繋いでる、4人はおずおずと3、4歩歩いて、何かに打つかった。 「これは棚みたいわよ」とドリーは言った。 「ここは・・・」 「部屋・・・?」 「なぜこんなに暗い?」 「午後でしょ・・・」 「電気があるかもね」とチビちゃん言った。 「キノコちゃん、電気をつけられるの?」とリカちゃんは言った。 「やってみるよ」 キノコは目を閉じて集中した。宙で「電」という文字が漂ってきた。 明かりがパッとついた。 「やっぱり、部屋でしょ」 「古い屋敷みたい・・・」 いきなり、聞き覚えない声もした。 「うるさいねぇ」 「なぜ夜中の間に電気がついているの?」 話してるのは、眠そうなぬいぐるみの一団だった。
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南の国の人形
Nov 11, 2015 3:03:39 GMT 9
Post by キュアドリー on Nov 11, 2015 3:03:39 GMT 9
「ご、ごめんなさい、です」とリカちゃんは丁寧に言った。 「でも、なぜ夜なの?」とチビちゃんは聞いた。 大きい黄色い鳥は「お日さまが寝たからね。いつも通りね」と言った。 「でも、3分前は昼間だったね、です」 「なるほど。これは夢ですね」と黄色い鳥は言った。 小さいウサギが泣き出した。 「夢の方たちよ、電気を消していただきませんか。明かりはウサギちゃんを起こしちゃうんですからね。」 キノコちゃんは「ごめんなさい、です」と言って目を閉じて集中をした。「切」という文字は 宙に浮いてきた、部屋はまた暗くなった。 「でも、ここはどこでしょうか」とリカゃんは聞いた。 でも、寝息しか聞こえなかった。 リカちゃんたちは少しの間無言で立っていた。じょじょ暗がりに目が慣れていた。 静かに他の部屋に行ってキノコは明かりをつけた。 リカちゃんは言った。「キノコったら。あのトンネルの漢字は『フシギ』なのね」 「そんなことないもん。『フシギ』の文字はこれ・・・」キノコは目を閉じて集中した。 「やめてよ!」とリカちゃんは叫んだ。 ドリーちゃんも言った。「うん。『フシギ』の文字をしちゃダメね」 ところが、金色の輝きが宙を漂って、形になりはじめた。 「早く他のもじをしな!」 「何の文字?」 ドリーちゃんは黄色い鳥たちを思い出して行った。「えぇと、睡眠の文字・・・」 キノコはまた目を閉じて集中した。金色の輝きは「眠」という文字になった。 みんなはアクビをしはじめた。 「だって、まだ昼間だから寝るのはいやだ!」とチビチビちゃんは言った。 「ここでは夜らしいですね」とリカちゃんはアクビしながら言った。 「いやだ!い・・・ゃ. . .」 みんなは眠り込んじゃった。
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