キュアドリーさん
こんにちは。
> 「その種がよく含まれている」
少し難しい日本語の話になりますが
日本人が 「その種がよく含まれている」
この文を前後の文章なしで、これだけで見た場合、いくつかの意味の解釈ができます。
一番ふつうの解釈が、 種 を 「しゅ」 と読んで、なおかつ種類、という意味で解釈した場合です。
たとえば、 「高級車や高級腕時計、高価なワインなどを購入する人には、 「その種がよく含まれている」。 」 (この文での その種 というのは、お金持ちを指します)
その種、というのはこの文の場合、そのような種類、そういう種類の人、もの、といった意味です。
つまり、上の文の場合、高級な車やワインなどを買う人には、お金持ち(といった種類の人)がよく含まれている。
といった意味での 「種」 となります。
普通、日本語の会話などで出てくるのはこの場合がほとんどです。
しかし、「種」を 「しゅ」 と読む場合でも、生物学の言葉で、生物の種類、区分、という意味の言葉で 「種」 しゅ という言葉があります。
人間(ヒト)といった哺乳類(ほにゅうるい)の種(しゅ)、 ひまわりは菊の仲間の種(しゅ)である。 さめとエイは、それぞれが生物学的に近い種(しゅ)である。
といったような使い方です。つまり、このような生物学の話などの場合には、 「その種がよく含まれている」 この文でも、 「種」 しゅ が 生物の種(しゅ)
という意味で使われる文である可能性もあるということです。難しいでしょう。(笑)
あともうひとつ、
「その種がよく含まれている」
この 「種」 を 「たね」 と読む場合です。
植物や果物などの種(たね)、 種子(しゅし)とも言います。
西瓜(すいか)や、蜜柑(みかん)、林檎(りんご) などの中に入ってますね。桃(もも) や 柿(かき) の種は大きいですね。
たとえば、ガーデニングや農業、園芸の話などの場合には、この種(たね) 種子(しゅし) という意味で 「種」 しゅ が使われる場合もあるでしょう。
「その種がよく含まれている」
「種」 しゅ が、 植物などの種(たね)、という意味で使われる場合ですね。
たくさん書きましたが、日常で使う日本語や会話では、最初の 「その種がよく含まれている」
を種類、そのような人、もの、 という意味で使われる文がほとんどですから、これだけわかればいいと思います。
ついでに、この意味で使われる 「その種がよく含まれている」
この 「種」 (しゅ) を、 「手」 (て) という言葉でもよく使います。「手」 (て) を使うと、ややくだけた表現になります。
「高級車や高級腕時計、高価なワインなどを購入する人には、 「その種がよく含まれている」。 」 この「種」を
「高級車や高級腕時計、高価なワインなどを購入する人には、 「その手がよく含まれている」。 」 「手」に変える。
意味はほとんど同じです。また、手を 手合い(てあい) などとも言います。 「その手合いの人たち」 などです。
「その手の人たち」 などといいます。 ただ、この 手、手合い、その手の人、こういう手合いの人たち など、 この「種」ではなく「手」を使う
日本語の用法は、軽蔑(けいべつ)の意味を含む場合もあるので、不用意に使わないほうがいいと思います。
※追記
画像をみつけたので、貼っておきます 「この手の」 が使われています
ある漫画の画像です。右の警官(おそらく偽物)が 「何してんのキミ」 といってますね。 標準語で言うと 「何(を)してるの君(きみ)。」
下の言葉ですが、 「漫画に出てくるこの手のキャラが1番裏の顔怖い」 と書いてありますね。
もちろん、 「この種のキャラが」 などといってもいいです。ただ、この場合、おそらくニセモノである警察官で、裏の顔を持っているのではないか、
実は殺し屋とかだったりするんじゃないか、という意味をこめて、 「この手のキャラ」 と書いたと思われます。 疑いや軽蔑などの意味を含めて、です。
キャラ、とはキャラクターのことです。登場人物などの意味です。